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September 2, 2010
幽霊を捕まえようとした科学者たち
デボラ ブラム
文藝春秋
売り上げランキング: 159000
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Duncan MacDougallが行った霊魂の重量を計測する実験など
そういった科学的な内容かと思って手にとったのですが
そうではなく心霊現象研究の歴史といった内容です。
心霊現象研究協会 (The Society for Psychical Research)の歴史といった方がいいかもしれません。
ダーウィン、ウォレスから始まり、ヘンリー・シジウィック、ウィリアム・ジェイムズと続き
宗教観の強い当時においては
それを覆してしまうような心霊現象研究がいかに困難であったかが分かります。
日本で心霊研究と聞くと胡散臭そうと思ってしまうのですが
本書に登場する人たちは真摯に向き合っています。
また、その当時、交霊(降霊?)会が一種の流行だった時期でもありました。
そんな中、彼らはそれらの殆どがイカサマであることを証明していきます。
心霊現象研究の歴史というだけでなく、科学と宗教の対立の歴史でもあります。
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posted by timor: 10:48 AM
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June 3, 2010
死体が語る真実
エミリー・クレイグ
文藝春秋
売り上げランキング: 151164
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なんだか怖そうなタイトルですが、法人類学者の方によるノンフィクションです。
法人類学者といえば、最近はまっているボーンズの原作者の推薦があったのも
本書を読んでみたいと思ったきっかけでした。
著者であるエミリー・クレイグ博士はオカルト集団ブランチ・デビディアン事件や
911、ワールドトレードセンターの事件でも活躍された一流の法人類学者で
更には、医療イラストレーターとして過ごした後、
ある程度年を重ねてから法人類学者を目指したとの事(確か40歳過ぎからだったかと)。
それだけでなく、次々と新しい有益な鑑定手法を発表されているなど
とてもエネルギッシュで凄い方ではないかと思います。
すごいです・・・
ノンフィクションにも関わらず、サスペンス小説を読んでいるかの様な文章で
事実なのか、実は小説なのか、その区別がつかなくなります。
面白くて止まらない(実際の話なので面白いというのは抵抗があるのですが)
ノンフィクションというのは珍しい様に思います。
また、事件や事故で法人類学者を必要とする様な状況や死体に際した
博士自身の心情も描かれています。
感心したのは、アメリカの災害、テロ発生時の対応です。
システム化されていて、遅滞無く対応が可能になっているそうです。
もちろん、万能のシステムではないとは思いますが、
日本も色々と参考にすべき部分があるのではないかと思います。
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posted by timor: 12:59 AM
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June 2, 2010
無実
ジョン・グリシャム
ゴマブックス
売り上げランキング: 160390
ジョン・グリシャム
ゴマブックス
売り上げランキング: 160748
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ジョン・グリシャムのノンフィクションです。
オクラホマで起きた冤罪事件が題材です。
流石、ジョン・グリシャムといった文章で一気に読ませられます。
実際にあった話なのに、下手なミステリーより面白いです。
(ノンフィクションの冤罪事件の話なので、面白いと言って良いものかどうか分かりませんが・・・)
本当にノンフィクションなの?と思う程に稚拙な捜査、手続きの連続で
事実は小説より奇なりとは良く言ったものと、妙な所で納得してしまいました。
これが事実というのですから、本当に恐ろしいとしか言えないです。
日本でもありましたよね、冤罪事件。
何とも色々と考えさせられる所が多い本でした。
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posted by timor: 1:28 AM
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May 31, 2010
ダライ・ラマ自伝
ダライラマ
文藝春秋
売り上げランキング: 6134
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ダライ・ラマがご自分の言葉で書かれた自伝です。
少し前に発行されたものですので、最近の内容ではありませんが
分かりやすい文章と、宗教指導者に良くありがちな価値観の押し付けがなく
非常に好感を持って読むことが出来ました。
宗教だからという事ではなく、その枠を超えて、人として大きな方だと思います。
無宗教の私ですら、とても良い本だと思います。
あまり私の書評を書きたくない(書かない方が良いかと;)と思う程に素晴らしい本です。
個人的にはチベット仏教は論理学であるという内容が気になっています。
時間が出来たら調べてみたいです。
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posted by timor: 1:08 AM
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August 22, 2009
単純な脳、複雑な「私」
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お師匠様のお勧め本でした。
面白い。本当にその一言に尽きるといった本でした。
実に面白かったです。
リファクタリング・ウェットウェアに続いて読んだのも良かったです。
というのも、リファクタリング・ウェットウェアでは
達人は経験に基づいた直感で動く
とありますが、
この直感が経験に基づいて動いているという脳科学による証明を
この本では理解する事ができます。
そうなんだ・・・で読んでいたリファクタリング・ウェットウェアを
科学的な方向から理解を深める事が出来る本です。
もちろん直感に関する事以外にも幽体離脱を起こす脳の仕組みや創発など
本当に面白いです。
リファクタリング・ウェットウェアを読んだ方には当然ながらお勧めですが
そうではない方にも絶対にお勧めです。
著者の母校(高校)での講義を元に書かれているのもあって
非常に分かりやすく、興味を持ちやすい様に説明されています。
私の脳ってこんな事になってたのね。という驚きと
著者の講義を実際に受けた高校生達への羨ましさを感じます。
高校生の頃にこんな面白い講義を受けてみたかったなぁ。(笑
この著者の他の著作も気になります。(^-^
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posted by timor: 6:53 PM
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June 6, 2009
子供たちは森に消えた
ロバート・カレン
早川書房
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書店店頭で何か面白い本は無いかと探していたら
平積みになった本の帯に
「この事件が『チャイルド44』を生んだ!」
とあるのを見て、あまり深く考えず購入しました。
この本はチャイルド44のモデルになったレソポロサ連続殺人事件のフィクションです。
フィクションなのですが、ノンフィクション小説ではないかと思う様な内容で
とても現実に起きた事とは思えないというのが正直な感想です。
良く出来たミステリー小説みたいでした。
内容の残酷さだけでなく、当時のソ連邦の一端を知る事ができます。
民警の状態や一般市民の暮らしぶりなども含めて、非常に興味深いものがありました。
正直、あまりの残酷さによく考えずに購入した事を少し後悔したりもしましたが
結果的には興味深く読む事ができました。
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posted by timor: 12:40 PM
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March 11, 2009
昭和天皇のお食事
渡辺 誠
文藝春秋
売り上げランキング: 67545
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書店店頭で見かけて面白そうと思って手に取りました。
宮内庁管理部大膳課にお勤めになっていた著者が
食を通して昭和天皇を回顧している内容になっています。
大膳の方々がいかに心と手間を尽くして
昭和天皇や皇族、国賓の方々をもてなしているのか
その部分だけでも想像以上でした。
限られた予算内でやりくりし、陛下の健康を気遣い、
プロの仕事の一部を垣間見た感じがします。
また、所々に紹介されている陛下の様子も微笑ましく、
昭和の時代が懐かしく思えたりしました。
父の仕事の関係で、昭和天皇の頃にお裾分けを頂いた事が何度かありました。
クリスマスは七面鳥のローストだったり・・・
頻繁ではないですが、いつもとても美味しかったのを覚えています。
子供だった私は
天皇陛下はいつもこんな美味しいものを食べていらしゃるんだなぁ
なんて思っていました。
#誰かが毒を仕込んでいたら死ぬのは私かもと思ったりしたのは内緒です。(笑
実際はとても質素なお食事を好まれていたとの事で
子供の頃のイメージと随分違う、陛下の様子には色々な意味で感慨深いものがありました。
著者が本当に陛下を敬愛されていたのが、読んでいて良く分かります。
私にとってはとても面白い本でしたが、
それは著者のその「気持ち」が伝わってくるからかもしれません。
読み終わってとても優しい気持ちになりました。
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posted by timor: 12:33 AM
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December 20, 2008
帝都東京・隠された地下網の秘密
秋庭 俊
新潮社
売り上げランキング: 160970
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題材は非常に面白くていいと思います。
実際、タイトルにひかれて購入しましたし・・・
しかしながら本として、文章としての構成に疑問を感じます。
とにかく何がいいたいのか分かりにくいです。
資料の提示の仕方も再考して欲しいと思うまでに何が言いたいのか分からない。
文章を読む限りでは、書いている(説明している)本人は分かっているけど
それを客観的に分かりやすく伝えるという基本的な事が出来てないと思います。
また、仮説の嵐で、一体どこまでが資料などから判明している事実で
どこからが著者の想像なのか分かりにくいです。
題材が面白いだけに非常に残念です。
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posted by timor: 1:13 PM
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October 22, 2008
「少年A」この子を生んで…… & 少年A 矯正2500日全記録
「少年A」の父母
文芸春秋
売り上げランキング: 28645
草薙 厚子
文藝春秋
売り上げランキング: 81157
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駅前の書店で平積みになっていた「少年A」この子を生んで・・・を見て
少年Aって?と思って手に取ったのがきっかけで読みました。
当時、大騒ぎになった神戸連続児童殺傷事件の犯人のご両親の手記です。
そんなに分厚くない本なので1日ほどで読み終わり
あんなに恐ろしい事件の犯人でも普通の家庭だったのかな?という思いと
何だか強い違和感を感じました。
冷静に読んだ内容を思い返すと
口調が平易な口語体に近い文章で書かれているから「普通」に思うわけで
愛情はもちろんあったものの、私の持つ「普通」の感覚ではないのに気がつきました。
幼い頃から何度か精神科(あるいは心療内科だったか)に連れて行ったり
(日本で、特に地方都市において、今もまだ一般的とは到底思えません)
生後1ヶ月でトイレ(おまるとかでもなく)のしつけをし、
3歳で食後に食器を自分で片付ける様にしつけようとする。
ご両親は少年Aの精神鑑定書にある「スパルタ」で育てられたという指摘を否定しようと
何度も何度も「そんなに厳しくしなかった」と繰り返していますが
「長男をしっかり育てれば下の子もそれに続く」という事を書いている事からも伺えます。
終始一貫してご両親ともども「私たちは悪くない、知らなかった」と主張していて
勿論、人間である以上、自己弁護に偏ってしまうのは理解出来ますが
結果として書かれてはいないだけで、相当に厳しく教育してきたのだと思います。
(トイレのしつけなどは「頭の良い子だった」という事を伝えたくて記述した感じがします。)
この本の巻末に少年A 矯正2500日全記録という本もある事を知り
どうにも気持ち悪さが抜けないので、こちらも読みました。
結論としては、この2冊はセットで読むべきではないかと思います。
(読むのであれば。ですが)
元東京少年鑑別所法務教官が書いたこの本は
(少年Aの担当ではなく、その時期には退官されていたようです)
医療少年院で少年Aの更生プロジェクトの大筋について、ざっと書かれています。
残念なのは著者の余計な思い(セクハラにあって退官する羽目になったとか)が記されている事ですが
第三者から見た少年Aの更生プロジェクトとその過程、両親の対応などが記されているのは
評価すべきと思います。
「少年A」この子を生んで・・・で、母親が
少年Aが医療少年院を退院したら一緒に暮らしたい
と何度も書いていたのと裏腹に
実際の退院の際には一緒に暮らす事を拒否したことなど
前者の本に記述されている事と違う事、抜けていた部分などが
かなりの部分、出てきていると思います。
この2冊の本を読む限りでは
少年A、特にご両親は被害者の方々にきちんと謝罪をされていない様に思いますが
今はきちんとされている事を信じたいです。
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posted by timor: 1:15 AM
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September 27, 2008
大統領の料理人
ウォルター・シャイブ
ベストセラーズ
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ヒラリー・クリントンによって採用され、
ホワイトハウスの総料理長になったWalter Scheibの回想録です。
別にヒラリー・クリントンが好きな訳でも
(どちらかというと生理的に受け付けられないかも)
アメリカの政治に興味があるわけでもなく
単純にホワイトハウスの食事はどうなっているのか?という好奇心から手に取りましたが
予想以上に面白く、あっという間に読みました。
ホワイトハウスでは公式行事などの食事にフランス料理でもてなしをしていたそうですが
ヒラリー・クリントンはそれには納得せず
もてなしの為のアメリカ料理を出したいと希望し、著者を採用するに至ったそうです。
今までの習慣を破り、新しい試みにクリントン氏と共に取り組む著者の話、
その後、政権が変わり、ブッシュ氏がホワイトハウスの主となってからの食の変化など
かなり面白く読めます。
まさに台所事情といった感じです。
政治的な話などは全く出てこないのも好感がもてます。
そして、所々にレシピも掲載されていて
あまり馴染みの無い、良い印象の少ないアメリカ料理ですが
そのうち試してみようかと思うものもちらほらあります。
amazonのコメントにもありましたが、巻末の解説が残念です。
本書は政治について触れていないのに
無理やりに政治に当てはめて解説していて
折角の楽しい読後感が台無しにされた様な・・・
本書は政治色の強い舞台において
政治に触れず、人、特に「食」にフォーカスして
1個人の見た事を描いているからこそ面白いのだと思います。
それを無理に政治に当てはめてしまっては台無しと思うのですが・・・
解説者に政治ジャーナリストを選んだ編集の失敗だと思います。
それだけが残念でした。
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posted by timor: 5:47 PM
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September 5, 2008
墜落現場 遺された人たち―御巣鷹山、日航機123便の真実
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墜落遺体を読んだ後に気になっていた本です。
事故に関わった方々が、その後どのように受け入れ、過ごしているのかという事が
時間を経た後に書かれています。
実際、読んでいて涙が出て仕方ありませんでした。
(なので電車では読めませんでした・・・)
8月は墜落遺体ばかり書店に並んでいる様ですが
是非この本も一緒に並べて欲しいです。
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posted by timor: 1:19 AM
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September 4, 2008
墜落の夏―日航123便事故全記録
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8月中にエントリしておきたかったのですが
忙しくて書評(という程のものでもないけれど)が追いつかず。
墜落遺体を読んだ後に気になったのが
本当のところはどうだったのかという事と
事故に関わった方々のその後でした。
日航機墜落事故に関する書籍は探すと結構見つかるのですが
純粋に事実が知りたかったので
「謎」とか陰謀論とかが多くて食指が動かずにいた所に
この本を書店で見つけました。
期待通り、陰謀うんぬんは「そういう話もあがった」という程度で
事実を丹念に調べ上げ、
巨大システムを正しく運用していくことの難しさを伝えています。
講談社ノンフィクション賞を受賞したというのも納得です。
たまたま興味を持って、一通り知っておきたいという気持ちで手に取りましたが
飛行機に限らず、巨大システムに何かしら関わっている社会に生きる人間として
そしてモノを作る(一応;)エンジニアとして
この本は色々と考えさせられる機会となりました。
良書だと思います。
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posted by timor: 12:29 AM
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July 24, 2008
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便
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クライマーズ・ハイに続いて書店店頭で見かけたのを機に手に取りました。
著者は群馬県警の方で
実際に遺体の身元確認の責任者として従事されていた方です。
壮絶です。
しかしながら、目をそらしてはいけない気がして
一晩で一気に読み終えました。
死というものに対する考え方が変わった様に思います。
身元確認に尽力した結果、
無理がたたって寿命を縮めてしまった何人もの方が文中に出てきます。
もちろん、無理の結果、影響が出てしまった人、そうでない人もいる訳ですが
その使命感というか、志には本当に頭が下がります。
人間って捨てたものではないなと思う一面もありました。
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posted by timor: 1:41 AM
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May 31, 2008
中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム
講談社インターナショナル
売り上げランキング: 66
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興味を持った時に、それに関する事は一通り読んでおきたいと思う人なので
セブン・イヤーズ・イン・チベットに続いて読みました。
良い本だと思います。
読んで良かったと思っています。
内容はかなり衝撃的なものでした。
侵略というものが、これほど残酷で恐ろしいものだとは
書籍で触れただけですので、その本当の部分は分かっていないとは思いますが
十分に恐ろしいものでした。
これらの内容が全て本当の事だとは思いません。
(歴史は勝者によって作られるし・・・)
ただし、全てが嘘とも思えません。
実際の所、どこまで本当なのかなどは分かりませんが
人間とは、国家とは何かという事について考えさせられました。
セブン・イヤーズ・・・の後に読んだというのも良かったと思います。
時期が丁度リンクしている部分があり、
違った立場からの視点がお互いに描かれています。
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posted by timor: 9:12 AM
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April 10, 2008
セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年
ハインリヒ ハラー
角川書店
売り上げランキング: 161618
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1989年6月、六四天安門事件による発砲の少し前まで天安門にいました。
上海から上陸して、西安、北京とまわったのですが
中国語で書かれた垂れ幕やビラを掲げた車が上海市内を走り回っていたり
交差点毎に必ず中国人民解放軍の兵士がライフル(?)を持って立っていたり
天安門の上から眺める天安門広場は胡耀邦追悼のデモが行われていたり
挙句の果てには天安門閉鎖の為、強制退出させられたりと
当時のその雰囲気を今でも覚えています。
#今思えば「普通じゃない」状態だったのですが
#初めての中国だったので、その時は「普通」だと思ってしまいました。(^^;
天安門広場に面した民族飯店での食事の後、
空港までの道が閉鎖されてしまう可能性が高いとの事で
その後の予定を全て中止し、帰国しました。(強制)
帰国して、ほんの少し前までいた民族飯店で発砲が始まったと報道された*1のには
鳥肌が立つほどの恐怖と嫌悪感を感じました。
今でもこの感覚を忘れることが出来ません。
当時は反日教育というものが無かったのか、功を奏していなかったのか
それとも良い人にあたっただけなのか分かりませんが
みんな親切で、中には同年代というのもあって友人になり、住所を交換した人もいました。
六四天安門事件のせいか、帰国後、結局は一度も連絡を取ることが出来ず
今も残念に思っています。
という経験があるからか
私自身、中国は好きですが中共は物凄く抵抗を感じます。
好きになれません。
ここ最近の一連のチベット関連のニュースは
私にとって、それらを思い出させるに十分でしたし
本当に憤りを感じるものです。
とはいえ、きちんとチベットについて知る機会が無かったという事にも気がついて
まずはこちらの本を古本で入手、読んでみました。
映画化された方を見ていないのですが
この原作は本当に真摯にチベットについて描かれた紀行文学です。
半分以上を費やして描かれるチベットの素晴らしい自然と文化は
殆どが文字だけだというのに、その情景が浮かぶようで
感動的でもあり、微笑ましくもあり、楽しめます。
世界の屋根にふさわしい、純粋で美しい国だったのですね。
後半に入って著者のハラーとダライ・ラマ14世との交流が描かれ始めます。
ハラーとダライ・ラマ14世の素晴らしい師弟関係と友情、その後の苦難の部分も含め
通勤中というのに表情豊かに読んでしまいそうな程です。
特に中立的な立場を守ろうとして描く著者の姿勢と
ダライ・ラマ14世の教養と人徳(まだ若い当時なのに)には驚嘆しました。
著者による後書きには涙が出てきます。
破壊、圧迫、虐殺、思想統制、政治教化が何十年続いても、チベットの人々の自由への意思と深い信仰への帰依を消すことはできない。
国連にも助けてもらえなかったチベットの苦難。
何ともやりきれないものがあります。
*1
私が聞いたこの事件の第一報は帰国した翌朝に聞いた、
民族飯店前で最初の発砲が・・・というものでした。
改めてネットで検索する限りでは確証を得られなかったのですが
私の記憶違いなのか、報道の情報も錯綜していたのかもしれないです。
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posted by timor: 7:06 AM
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February 1, 2008
獄中記―煉獄篇
ジェフリー アーチャー
アーティストハウスパブリッシャーズ
売り上げランキング: 221227
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ダンテの神曲になぞらえた獄中記の煉獄篇。
既に絶版、文庫未発売という状態なのでオークションで購入しました。
こちらも面白くて一気読みでした。
アーチャーの人となりが垣間見えて
小説を読んでいるのとはまた違った面白さがあります。
本当に転んでもタダでは起きないというか
流石政治家とも思わせる図太さ、
基本的には善人なのだろうと思わせる繊細さが
人間って面白いなと感じさせてくれます。
獄中で宝石を購入するくだりなど、
凄いというか、流石というか、何とも・・・(^^;
しかも良い買い物を抜け目無くしているのですから
タダモノではないですね。
さて、続く天国篇は邦訳されていない様子。
良い機会なのでアーチャーの書籍を全て読み返そうと思っているので
そちらがひと段落したら原書を読むかもしれません。(^^;
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posted by timor: 12:04 AM
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January 9, 2008
獄中記―地獄篇
ジェフリー アーチャー
角川書店
売り上げランキング: 281505
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以前から読もうと思いつつ、そのままでいたのですが
気がついたらジェフリー・アーチャーの著作の絶版の多い事・・・
今のうちに入手して読んでおかなければと読み始めました。
ジェフリー・アーチャーが偽証罪で服役した際の獄中記です。
#偽証罪といっても大した嘘じゃない様に思うのですが・・・
#このあたりは本書の訳者あとがきに記してあります。
貴族であり、一流の人気作家であり、上院議員でもある(つまり大金持ち)著者が
全く今まで交わることの無いタイプの人間と獄中で交流していく様は
それだけでも非常に興味深いものですが
ここはやっぱりアーチャー節といった感じで
面白く、読む人を引きずりこむ様に展開していきます。
あっという間に一気読みしてしまいました。
獄中といえども流石イギリスと思う部分があったり
現在の制度の問題点などを受刑者の視点から冷静に指摘しています。
これらの指摘点のうちいくつかは本書発行後に改善されたそうで
単純にアーチャーの影響力なのかと思っているのですが
それだけが改善のきっかけでないにしても
イギリスにおけるアーチャーの影響力の凄さも感じさせます。
一気に続編である煉獄篇を読みたいところなのですが
なんと既に絶版との事。
一体、出版社は何を考えているのか・・・
煉獄篇はオークションなどの古本として入手可能ですが
さらに続く天国篇は邦訳すらされていないとの事。
一貫性を持って出版計画をして欲しいものです。
天国篇は原書を読むしかないんですかね・・・orz
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posted by timor: 12:09 AM
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July 1, 2007
硫黄島の星条旗
ジェイムズ ブラッドリー ロン パワーズ
文藝春秋
売り上げランキング: 227714
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映画を見て興味が出たので原作も読んでみました。
こういった戦争関係の本で
アメリカ側から日本への視点で書かれたものをあまり読んだことが無かったので
その分、とても新鮮で興味深いものがありました。
興味深いどころか、非常に面白かったです。
グタグタに疲れている残業帰りの電車の中で
眠ってしまう事無く読みきってしまったので・・・
戦闘の描写は映画よりも残酷で生々しいものがあります。
登場人物の心の機微なども良く描いていると思います。
後半の国旗掲揚者の運命(人生)も考えさせられてしまう部分も多いです。
でも・・・何かすっきりしない本です。
共感出来ない部分が結構あるからですね。
いかに日本兵が残酷で拷問を行っていたかという事が何度も出てきます。
それに対して自分達は紳士的であったという感じの描写もセットで。
否定はしませんが、おそらくそれってお互い様なんじゃないかなぁと思う部分と
拷問方法などは中国の伝統的なそれと混じっている様で
そのあたりの正確さは当時のプロパガンダも含めて
混乱したまま正としている様に思います。
また、欧州では近代になっても夕方5時には戦闘を終了するという暗黙のルールがあるそうで
(私は中世までの話かと思ってました;)
日本兵はそれを守らない、野蛮であったとも延べています。
それって白人らしいというか
あくまでも自分達の常識が世界の常識という欧州中心な考え方を感じます。
アジアの常識はスタンダードと認めたくないという気持ちが根底にあるのかなぁなんて思ったり。
その他にも戦争を経済活動としてみなしている様なアメリカらしい考え方を感じました。
深読みかもしれませんが、嫌悪感を持ったのも事実です。
命を懸けた経済活動は嫌ですね・・・認められないです。理解は出来なくも無いですけど。
他にもアメリカは非常に食料に乏しい中で戦っていたのに
日本は満足な食事を取って迎え撃ってきたなど
日本側の状況や事実といった事に対する調査はあまりされておらず
突っ込み所は満載といった感じです。
John Bradleyは最後まで「英雄ではない」と言っていたにも関わらず
結局が著者である息子が英雄として扱ってしまった事も
何だか残念というか、お父さんがかわいそうだなぁとも思ってしまいました。
違った視点で描かれているという点では非常に興味深く、面白い本でした。
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posted by timor: 5:23 PM
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