荒鳥を手乗りに
チモール文鳥は通常、荒鳥で販売されています。我が家では迎えて数ヵ月で殆どのチモール文鳥を手乗りにします。これは山雀の訓練方法を参考にしています。手乗りにしておけば日常の管理や病気の治療の際にストレスを与えることが少なくなります。また、人間に寄って来るのでちょっとした体調の変化も分かり易くなります。この方法は文鳥等、他の荒鳥にも有効です。

環境に慣れさせる
なるべく早く環境に馴れさせる様にします。1ヶ月は庭箱、あるいは篭から出さずにそこが安全で安心できる場所であることを認識させます。毎日、同じ時間に掃除、餌やり等をして生活のペースを作ります。また、必ず荒鳥同士一緒にしないのが原則です。怖がってしまい、それがお互いに伝染するので余計馴れなくなってしまいます。1羽かもしくは他の手乗り鳥と一緒にします。篭よりも庭箱の方が落ち着き易く、手乗り鳥と一緒の方が(もしくは手乗り鳥が見える状態)馴れ易い様です。

実際の訓練
1ヶ月間程様子を見て環境に慣れてきた様であれば訓練を開始します。その間、鳥の好む餌を良く見ておきます。(カナリーシード等)本来、ヤマガラの場合は訓練の前の晩から餌を取り出しておきますが、チモール文鳥や小さい鳥の場合は弱らせてしまうことがあるので朝から始めます。
朝の空腹時になるべく好みの餌を指の先に乗せて庭箱又は篭の中に入れます。初めは警戒してなかなか食べ様とはしないので餌だけ落として食べるのを待ちます。その餌を食べてから通常通り餌を与えます。これを何日か繰り返すと次第に馴れて指から餌を食べる様になります。一度食べると次第に馴れて来ますので、指だけでなく手のひらにも餌を乗せて食べさせます。完全に食べる様になったら手を少しづつ引いて外に出す訓練をします。飛んでしまっても庭箱の入り口は開けたままにして戻ってくるのを待ちます。庭箱が安心出来る場所としてしっかり認識されていればちゃんと戻って来ます。この時、絶対に追い回さない様にします。この訓練が出来れば放鳥しても手に乗る様になります。

手乗りとはいかないまでも(禽舎飼育等)
人間に慣れさせるというだけでも神経質なチモール文鳥にとってかなり違ってきます。人間に慣れる事で順化と繁殖がかなり促進されます。放鳥しないまでも禽舎になるべくいる様にする。庭箱から常に人間が見える様にする。こういった事もかなり効果があります。その際にもかならずつぼ巣で隠れる場所を与えておかなければなりません。かなり根気のいる方法ですが少なくとも人間の姿を見ただけでバタつく個体ではなくなります。これは野外飼育や禽舎飼育をされている方にはかなり切実な問題ではないかと思います。

訓練の際の注意
訓練をする時には飛び出しても大丈夫な様に部屋を締め切り、危険な物は片付けておきます。また訓練時間は3時間を最大の目安とします。この時間以上続けると命にかかわることがあるからです。毎日同じ時間に規則正しく続けて行きます。時間がばらばらだと結果が思わしくない様です。
なるべく若い鳥の方が馴れ易い様です。また、個々の性格によりどうしても馴れない個体もいます。無理に続けることは鳥に過剰なストレスを与えるので性格、様子を見ながら訓練します。

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copyright SachikoTakamura 2001